フリーランスのウェブライターと聞くとどこか先鋭的な響きがしてかっこよさを感じる人もいるかもしれません。
しかし、実際にはライター業は副業がほとんどで、専業で食べていけるライターは全体の5%にも満たないといわれています。また、その5%の中にはようやく同世代の会社員の給料に追いついたという人も実のところ少なくありません。
ライティングの世界とは、本気で取り組もうとすると、それほどまでに厳しく、険しいことこの上ない仕事です。
今回は、ここに「ライティングをする上での鉄則3ヶ条」として、副業の方はもちろんのこと、専業ライターを本気で志している人向けに、基本的な心構えのようなものをお伝えしたいなあと思います。
1.身の丈にあった案件を選ぶ
ライターには得意分野と苦手分野というものがそれぞれあります。得意分野だけやっていくという方法はある意味においては正解です。ただでさえ苦手分野というのはこなしていくうちに膨大な時間を消費してしまいがちなんです。
私自身、以前「賃貸住宅と一軒家、どっちがお得?」という住まいに関する不動産記事に着手する機会がありました。この案件は2000文字以上で2000(単純計算で1文字1円)と比較的好条件な案件でしたが、仕上げるまでに4時間近くを費やしました。
これでは時給換算すると500ということになり、金銭面においては割に合いません。
副業ライターさんの中には「お金ではない」という人もいらっしゃるかと思いますが、できることなら高単価の案件で働きたいというのは多くのライターの望みです。
苦手分野に着手する場合はいつまで粘るかを決めておいて、どうしても時間内で完成しない場合は深みにはまらないうちにさっさと片付けて手を引いた方が得策でしょう。
得意分野を新たに開拓していくのは大事ですが、苦手分野のないライターというのはいません。どんな人間にも適性というものがあれば弱点が存在するものです。
2.得意分野を見つける
苦手分野を避けているうちに得意分野というものが大体見えてくるはずですが、それでも「自分には得意分野というものがあるのか分からない」「どうしても得意分野が見つからない」という方もいると思います。
でも安心してください。得意分野は絶対にあります。
ライティングのジャンルは芸能、音楽、映画、エンタメ、漫画、アニメ、グルメ、恋愛、ファッション、経済、不動産、金融、ITなど他にも様々なジャンルがあり幅広いですし、なかには「自由記事」というのも存在します。
何を書いていいのか分からないという人は、まず自由記事を書いてみると自分が何に対して興味を持っているのか自己分析できるのでオススメです。
3.怪しい案件には手を出さない
クラウドソーシングには健全な案件もあれば怪しげな案件もあります。怪しげな案件がありがちなジャンルの一例を挙げると、芸能ゴシップ、恋愛・人間関係、ITです。
ITに関してはシステム開発をはじめ、健全なものも多いですが、それと同じぐらいの割合で怪しい依頼もあります。
他にも仕事内容についての詳細が明記されていないものは間違いなく怪しいです。
長いことライターとしての経験を積んでいくうちに、ライティングスキルだけでなく、健全な案件とそうでないものを見分ける審美眼も養うことができます。それほどまでに、怪しげな案件というのは案外多いものです。
ライターとして独立するために
「ライティングの鉄則・3ヶ条」いかがだったでしょうか。
ライティングに限らずですが、いつまでも苦手分野に固執し続けるのはあまり良いことではありません。それよりかは、得意分野を中心に自らの持つ可能性を広げていった方が自分のためになります。
発注をするのはクライアント各社ですが、ライターの強みは「仕事を選ぶことができる」という点にあります。
優良案件についてはテストライティングという形式をとっている企業もあります。しかし、最終的にやるorやらないの選択肢はライター側にあるということは、常に念頭に置いておきましょう。
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