今回はライティングの話です。
ライターとして他人のために文章を書く場合、あるいは、自分のために書籍用の原稿を執筆したり、ブログ用の記事を書いたりする場合でも、同じです。
ライティングにおいて、誤字脱字は少ないに越したことはありません。
皆無であればベストですよね。
でも、意外と、誤字脱字無しの状態にまで仕上げるのは容易ではありません。
自分で書いた文章を自分で校正するのは難しい
自分で書いて自分で見直しする場合、どうしても誤字脱字を見逃してしまうものです。
他人の書いた文章なら、まだやりやすいかもしれません。だから、校正者という職業があるのでしょう。
しかし、私のように、何もかも自腹でやらなくてはいけない人にとって、校正者を雇う余裕はありません。だから、見直しも自分で行います。
そもそも、なんで自分で見直しをすると、誤字脱字を見逃してしまいがちなのでしょうか。
自分で見直しするとどうして見逃してしまうのか
それは、やはり自分で書いた文章ですから、心のどこかに「間違っているはずがない」と思っているところがあるためだと思います。
「間違いを見つけてやる」という気持ちではなく「間違ってないと思うんだけど、一応見直し…」みたいな気分で見直ししているから、見逃してしまうのです。
それと、自分で書いた文章を覚えている点も、理由の一つでしょう。
どんな内容をどんな文体で書いたか記憶してしまっているので、それに引きずられてしまいます。
だから、たとえ間違いがあっても、頭の中の記憶に従って「正しく読んでしまう」のです。
誤字脱字を皆無にする効率的な方法
私が今までに試した方法の中で、もっとも効率的だったのが、マイクロソフト社のワードに搭載されている、読み上げ機能です。
Googleドキュメントには、私の知る限りまだ搭載されていません。ワードが使える人のみの方法となります。
ワードの読み上げ機能は、「検閲」の「音声読み上げ」というところから利用できます。
日本語の読み上げは、漢字の読み間違いも多く、完ぺきではありません。それでも誤字脱字の発見には大いに役立ってくれます。
読み上げる音声はスピードを変えることもできます。
スピードが遅いと時間ばかりかかってしまいますが、早すぎても誤字脱字を見逃す可能性が高くなります。
調節しながら、一番やりやすい速度を見つけてみてください。
何度か使っているうちに、「本当に効果的だ」ということが分かってもらえると思います。
一日寝かせたあとに読み上げ
私がいつもやっている方法は、原稿を書き上げたあと、一日寝かせます。そして翌日、ワードの読み上げ機能を使って、誤字脱字のチェックを行います。
さらに完璧に仕上げたいときは、また1~2日くらい置いて、再度音声読み上げで確認します。
時間が経つほど、自分が書いたことを忘れていくため、客観的にチェックすることができるのです。
ロボットが読み上げる文章を目で追っていくのは、黙読するよりもはるかに時間がかかります。
でも、それだけに、飛ばし読みすることができなくなります。
嫌でもそのスピードに合わせて字面を追っていくことになりますので、誤字脱字の発見につながるのです。
誤字脱字がないことで信頼度が上がる
人間なんだから少しくらいのミステイクは許してよ。
と思うかもしれません。
でも、ライターとして仕事をしているなら、できる限り誤字脱字を無くすことで、信頼度を上げることができます。
誤字脱字のチェックはライティング初心者でもできることです。
そこをサボっていると、「この人は、本気でライターになりたいんじゃないんだな」という印象を与えてしまいます。
雑に仕上げているのが、相手にもろバレなのです。
たとえどんなに文章が未熟でも、誤字脱字だけは皆無を目指す―――
これくらいの心意気があれば、どんな仕事でもスキルアップするのは難しくないと思いますよ。
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