先日、音声入力ツールとその使い方について、説明しました。
その記事にも書いたように、音声入力という方法は、ライターにとってとても便利な方法です。しかし、今回は音声入力というツールが持つ潜在的なデメリットについて書いてみます。
音声入力ツールは進化している
音声入力ツールは、アプリとしてもいくつかありますが、Googleドキュメントに内蔵されているものを利用すれば、無料で使用できます。
日本語を音声からテキストに変換するときに、面倒なのは漢字変換だと思うのですが、Googleドキュメントは、意外ときちんと漢字変換に対応してくれるので、たいしたものだと感心します。
多少の誤字や、滑舌が悪いときの入力ミスはあるものの、今後さらに改良されていくでしょう。
音声入力を使用することのメリット
タイピングは、得意な人とそうでない人がいますが、苦手な人にとっては、音声入力はとても助かるツールです。
タイピングが得意な人でも、疲れたときはミスタイピングが起こりやすいものです。そんな時に音声入力を利用すれば、効率的に文章を作成することが可能になります。ミスタッチによるストレスも軽減されます。
このまま、音声入力システムが進化すると、文章作成はほとんどこの方法にとってかわるのではないか、とさえ思われます。
音声入力が普遍的になると記事報酬単価が下がる?
誰もが音声入力で文章を作成するようになれば、タイピングというスキルが、もはや時代遅れというときが来るかもしれません。
今はまだ、オフィスで仕事をする人も、私たちライターにとって、タイピングというのは職業上有利なスキルです。ブラインドタッチをマスターしている人は、歓迎される職場もあるでしょう。
しかし、それもいつまで続くかわからなくなってきました。
音声を使って文章作成ができるようになれば、タイピングだけを武器に記事執筆代行をしている人は、職を失うことになりなねません。日本語を話せる人であれば、だれでもテキストを作成できるからです。「だれでもできる」仕事というのは、往々にして作業単価が下がるものです。
音声入力は流行らない?
ただし、音声入力は流行らないという見方もあります。まあ、少し想像してみればわかります。普段はパソコンでタイピングする音しか響かないオフィスで、書類作成する人が一斉に声に出して音声入力を始めたら、とても騒々しいでしょう。
また、文章作成サイトなどでの短い記事作成は、移動中などの好きな時間に副業として行っている人も多いのですが、公共のスペースにいる場合は、音声入力するのはためらわれます。
音声入力は、場所を選ぶというのが、欠点かもしれませんね。
これからのウェブライターに求められること
しかし、少なくとも、現在すでに音声入力という機能を使って記事作成をしているクラウドライターはたくさんいます。つまり、すでに、タイピングというものが、ライターの武器として通用しなくなってきているということです。
では、今後はどのようなライターがより良い報酬で仕事ができるのか。
それは、やはり文章力や、構成力、クライアントの意図を的確にくみ取ることができるスキルでしょう。
クライアントが求めているものにきちんと応えることができる、オリジナリティのある文章構成や、読者を引き付けるライティングができる、といった、特別な能力が、より求められる時代になるかもしれません。
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