ウェブライターとして記事作成を請け負う場合、成果物の納品方法はそのクライアントさんによって異なります。ワードファイルやテキストファイルで納品することもあれば、Googleドキュメントの共有ファイルで納めることもあります。
そんな中、最近増えてきているのがワードプレスに直接書き込んでくださいというケースです。でも、正直言って、ウェブライターさんの中には、ワードプレスを使ったことのある人の方が少ないのが現状だと思います。中には、ワードプレスって?という人も多いのではないでしょうか。
ワードプレスと聞くとなんとかく難しそうというイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、実際に使ってみるとそれほど難しくもありません。それに、ワードプレス使用経験ありという風にプロフィールに書き込んでいるだけでも、依頼が増える可能性があります。
今回は、ワードプレスを使ったことがないウェブライターさん向けの、入門編としてその使い方をまとめてみました。
ウェブライティングにおける納品方法
ウェブライターとして記事作成のお仕事をするにあたって、出来上がった記事をどんな形で納品するかは、そのクライアントさんによって異なります。できれば、お仕事を引き受ける前に、納品形式について確認しておくことをおすすめします。
私がこれまでに経験した納品方法は、大きく分けて以下のようなスタイルがありました。
- ワードファイルの添付(もっとも一般的)
- テキストファイルの添付
- Googleドキュメントの共有
- Dropboxの共有ファイルにアップロード
- ワードプレスに直接投稿
- クライアント(メディア)指定の編集画面(CMSともいいます)に直接投稿
- メッセージやメールなどに直接書き込む(一番少ないケース)
なかでも最近増えてきているなと感じるのが、ワードプレスへ直接書き込む納品形式です。
しかし、サイトやブログを運営したことがある人ならともかく、普通にウェブライターをやっているだけの人にとってみれば、ワードプレスといわれても何のことだかさっぱり、という人が大多数だと思います。
そこで、ライターさんのためのワードプレス入門ということで、ウェブライターとして知っておきたい基本的なワードプレスの使い方を紹介します。
ライターとしての目線で書いていますが、もちろん将来自分でワードプレスサイトやブログを運営する際にも役立つはずです。
そもそもワードプレスって?
さっそくワードプレスの使い方を説明するまえに、サクッとワードプレスについて説明しておきましょう。
ワードプレス(WordPress)は、サイトやブログを作るためのツールです。私が今書いているこのブログもワードプレスを使用して作っています。
ワードプレスはサイトやブログごとに管理されており、複数人で記事を投稿したりデザインをカスタマイズすることも可能です。このため、ウェブライターのお仕事として請け負って、ワードプレスに直接書き込んだり投稿したりすることができるのです。
ワードプレスを操作するために必要なもの
ウェブライターとしてワードプレスで作業をするために、まず必ず必要なのがメールアドレスです。これは、ワードプレスサイト(ブログ)の管理人から、ワードプレス編集画面にログインするためのユーザー名とパスワードを設定する際に必ず必要となります。
また、ワードプレスでスムーズに作業をするためには、パソコンが必要だと思っていてよいでしょう。実際には、ワードプレスをタブレットやスマホなどから操作することも不可能ではありませんが、パソコンに比べると圧倒的に非効率的ですので、クライアントの方でも嫌がると思います。
もう一つ、ワードプレスはネット環境のあるところでしか使用できません。もちろん、文章だけをオフラインで別に作成しておいて、ネット接続した時にワードプレスで投稿することは可能ですが、ワードプレスそのものを使用するときにはオンライン状態であることが必須です。
要するに、ライターとしてワードプレスを操作するためには、
- メールアドレス(フリーメールでOK)
- パソコン
- ネット接続環境
の3つが必要ということになります。
ウェブライターのためのワードプレス使い方
ワードプレス編集画面にログインする方法
通常、ワードプレスでの投稿で記事を納品する場合、クライアントがワードプレスへのユーザー登録を行います。このときにメールアドレスを聞かれますので、相手に通知しましょう。
ワードプレスでのユーザーアカウントが作成されると、ユーザー名とログインURLのお知らせがメールで届きます。
こんな感じです。
ユーザー名が記載されています。これは、ワードプレスにログインするときに毎回必要になりますので、覚えておきましょう(メールアドレスでログインすることも可能です)。
次にパスワードを設定します。
メールの中の「パスワードを設定するには以下のアドレスへ移動してください」というメッセージのすぐ下にあるURL(赤く囲った部分)をクリックします。
そうすると以下のような画面が開くはずです。
この画面では、パスワードを設定します。デフォルトですでに文字列が入っていると思いますが、それを削除して自分の好きな文字列を入力することで、新しいパスワードが設定できます。
このパスワードも、ワードプレスにログインする際に毎回必要となるものですので、覚えやすいものを設定するとよいでしょう。
好きな文字列を入力して、「パスワードをリセット」というボタンを押せばOKです。
上の画像のように「パスワードをリセットしました」というメッセ―ジがでれば、パスワードの設定は完了です。続けて「ログイン」という文字をクリックして、ワードプレスにログインしてみましょう。
このような画面が開くはずです。
「ユーザー名またはメールアドレス」という部分には、メールで通知されたユーザー名を記載します(あるいはメールアドレスでも可)。
「パスワード」には、先ほど自分で設定したパスワードを入力してください。
ワードプレスの設定によっては、その下の「上に表示された文字を入力してください」の部分は表示されない場合もあります。
最後に「ログイン」というボタンを押して、ログインします。
ワードプレスにログインすると、上のような画面になります。ここから、記事作成や投稿作業を行います。
ワードプレスで記事を投稿する方法
ここからはワードプレスの投稿編集画面の使い方を説明します。クライアントさんのワードプレス設定方法によって、編集画面は少し違っていることもありますが、主に基本的な使い方として紹介しておきます。
まず、ワードプレスで記事を書き始めるためには、画面左側にあるメニューの「投稿」から、「新規追加」を選択してクリックします。
すると、以下のような編集画面が開きます。
ここに記事を書きこんでいきます。
一番上に記事のタイトルを記入します。そして、その下に記事本文を入力していきましょう。普通に文章を書くのと同じように、記入していけばOKです。
クライアントさんによっては、カテゴリーやタグを設定してくださいという方もいます。カテゴリーとかタグって何だろう?と思う人もいると思いますが、ワードプレスの編集画面右側に「カテゴリー」「タグ」という個所があるはずですので、ここから自分の記事にふさわしいと思うものを選択できます。
クライアントさんによっては、カテゴリーやタグ設定は、クライアント側で行うケースもあるので、指示がない場合、この部分はさわらなくてよいです。
記事を作成していて途中で保存したい場合には、右上にある「下書きとして保存」ボタンを押しましょう。その横にある「プレビュー」ボタンを押すと、投稿のプレビューを見ることができます(別タブで開きます)。
基本的な記事編集:続きを読むタグの設置方法
記事本文では、見出しを設定したり文字修飾をしてほしいというクライアントさんもいます。ここでは、ごく基本的な操作方法として、「続きを読むタグ」と見出しの設定について説明しておきます。
その他の文字修飾や画像挿入などに関しては、別記事として紹介していく予定です。
まずは、続きを読むタグの設置を覚えておきましょう。
続きを読むタグは、一般的に記事の導入部分と本文との間に挿入します。多くの場合、冒頭部分と、本文の一番最初の見出しの間に設定します。
上の画像にあるような点線のアイコンにマウスをのせると「続きを読むタグを挿入」という文字が表示されます。これをクリックすると、「続きを読む」ラインが挿入されます。
ワードプレスの編集画面では、このように点線で表示されます。
基本的な記事編集:見出しの設定方法
もう一つ、基本中の基本の操作として、記事中に見出しを設定する方法を説明しておきます。ワードプレスでの見出しは、見出し1、見出し2、見出し3…と設定されていると思います。
記事内の見出しを「見出し2」から始めるか「見出し3」から始めるかは、クライアントさんによって異なるので、確認しておくとよいでしょう。私の経験上「見出し2」から始めてくださいといわれることが多いです。
見出しを設定したい文字列をドラッグして、上のように青色でマークします。
編集エリアのすぐ上に「段落」などと書かれた部分があると思います。この文字のすぐ右側にある▼印をクリックすると、上の画像のように「見出し」種類が表示されます。ここで、見出しの種類を選んでクリックすれば、先に青色でマーキングした文字列に見出しが適用されます。
見出しの装飾は、クライアント側でデザインを設定しているはずなので、実際には上の画像とは異なるはずです。
見出し2、見出し3…という順に、だんだんと小さい見出しになっていくのが通常です。
出来上がった記事を納品する方法:レビュー待ち
次に記事が完成して納品するときの方法について説明します。
一般的に、ライターとしてワードプレスに直接投稿して納品する場合、ライター側で記事を「公開」するのではなく、「レビュー待ち」として保存し、クライアント側のチェックを待ちます。
つまり、「レビュー待ちで保存する」という状態が、ウェブライターにとっての「納品」となります。
これは、それまで自分でワードプレスを使ったことがある人にとっては、ライターとして他人のワードプレスに直接記事を作成する際に間違えやすいポイントですので気を付けましょう。
編集画面の右上部にある、ステータスを編集します。デフォルトでは、以下の画像のように「下書き」になっているはずです。
ステータスの「下書き」という文字のすぐ右側にある「編集」の文字をクリックします。
すると上のように、「下書き」「レビュー待ち」という文字が表示されますので、「レビュー待ち」を選んでください。
枠の中の文字が「レビュー待ち」に変わったことを確認して「OK」ボタンをクリックします。
そうすると、それまで「下書きとして保存」と書かれていたボタンが、上の画像のように「レビュー待ちとして保存」に変わっているはずです。
これを確認して「レビュー待ちとして保存」ボタンをクリックしましょう。
ネット環境によっては、数秒かかることがありますが、上の画面のように「投稿を更新しました」というメッセージが出れば完了です。
その状態で、画面左のメニューから「投稿一覧」をクリックしてみてみましょう。
投稿一覧が表示されます。タイトルのところに「レビュー待ち」という風にステータスが表示されているはずです。
以上、ウェブライターとしてワードプレスで記事を納品する場合の、初歩的な操作と使い方について説明しました。
編集機能については、文字修飾や画像投稿など、ライターとして依頼される作業はまだほかにもあります。これらのやり方については、別記事として後日紹介しますね。
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