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テストライティング(トライアル)の文字単価0.01円は奴隷労働でないのか

報酬と記事単価

クラウドソーシングサイトに掲載されているライティング案件で初心者でもOKという応募の場合、たいていはテストライティング、あるいはトライアルが条件となっています。

クライアントにしてみれば、未経験のライターさんを募集するのですから、相手のライティングスキルをチェックしてから本採用としたいという気持ちは分かります。

テストライティング(トライアル)記事の報酬を出すか出さないかは、最終的にはクライアント次第ということになりますが、私は、たとえテストライティングであっても、納品した記事をサイトに掲載したりして使用する場合は、その報酬を支払うべきだと考えています。

ただ、テストライティングの報酬を支払うといっても、あまりにも低報酬のものはいかがなものかと思っています。

テストライティング(トライアル)の報酬が低い案件

優秀なライターを採用したいというクライアントの気持ちはよく分かります。ライターとしても、相手との仕事のやり取りがスムーズに進むかどうか、相性はどうかといったことを確認できるテストライティング(トライアル)はメリットがあるといってよいでしょう。

しかし、最近、気になるのはテストライティング(トライアル)の記事単価が異常なまでに低い案件です。たとえば、今朝見つけた以下のような案件。

■お仕事の内容

こちらで用意した文章を編集し、要約するだけの簡単なお仕事です。
物販に関する記事のリライト(要約)をしてくださるライターさんを募集しています。

当メディアにおけるリライトとは既に作成済の原稿を元に、
その内容を要約してお伝えするお仕事です。

3500文字程度に要約していただきます。

・報酬イメージ
記事単位でのお支払いをしています。ノウハウ数によって報酬は変わりますが、
1記事700円からスタートし、通常1記事2000円以上程獲得可能です。

リライトの案件ということですので、リサーチなどの作業工程があまり必要ないことが前提です。それで1記事3500文字程度のライティングで、最初は700円、最終的には2000円にまで報酬単価が上がるそうです。

3500文字で700円なら文字単価は0.2円、2000円なら0.57円です。リライトとしてはそれほど悪くない報酬でしょう。

しかし、読み進めていくと、このようなくだりが…

本契約前にテストライティング(トライアル)が必須

■報酬

1納品単位(5記事の場合)3,500円~10,000円
・初回契約は5記事で1納品単位とさせていただいております。
・修正いただいて最終納品となります。
・修正完了時に納品となります。

本契約の提出期限:契約日より1ヶ月以内に1納品単位
※ただし初回に限り、本契約日より1週間以内に最低1記事以上納品頂きます。

長期で安定的に続けて頂ける方を募集しております。
1納品単位完了後は、継続的にお仕事を依頼させて頂く予定です。

最初は1記事のみトライアルで50円(手数料込み)でご依頼させてください。

 

■トライアルについて

ご応募頂いた場合、トライアルテーマをお渡しします。

トライアルは48時間以内に完成させてください。
トライアルのフィードバックは特に行いませんのでご了承願います。

万が一トライアルで終了となった場合でも、トライアルの報酬は必ずお支払いいたします。
ただし納品いただけなかった場合や修正箇所が多すぎる場合や制作途中での
納品等があった場合のお支払いは致しかねます。

■■重要
応募画面の「契約金額」はトライアルの報酬金額46円(税抜き)でお願いします。
トライアル終了後、本契約とさせていただきます。
・「クライアントに源泉徴収をしてもらう」のチェックは不要です。
・完了期間、応募有効期間の入力も不要です。

引用元:https://crowdworks.jp/public/jobs/4990870

最終的に文字単価は0.01円

要するに、テストライティング(トライアル)で3500文字のリライトが報酬46円ということです。ここからクラウドソーシングサイト運営への手数料が差し引かれるので、ライターの手取りは39円となります。

3500文字書いて39円ですから、文字単価は実質0.01円ですね。初心者ライターにとって、単純に3500文字の文章をタイピングするだけで、どのくらい時間がかかるでしょうか。

ちなみに私は初心者の頃、1000文字の原稿でも1時間かかっていましたよ。

それで、本採用になればまだ希望がありますが、この案件、10人の募集人数に対して応募者は34人、現時点で契約した人は22人もいます。

つまり、このクライアントは、3500文字ボリュームの記事22本をたった1,100円で手に入れることができ、それは、22人のワーカーの奴隷的労働の上に成り立っているとことに、読者のみなさんは違和感を感じないでしょうか。

 

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